発達

                 脳と心のハンドブック

脳の発達

      脳の発達について

脳はどのように発達していくのでしょう?


ヒトの脳は、生まれてから死ぬまで発達しつづけます。


脳が成人の大きさまで発達すると、その重さは体重の2%にあたり、エネ

ルギーの消費量は全身で使う18%を消費します。


そして唯一、脳のエネルギー源にあたる物質がブドウ糖であり摂取すると

脳は活性化されます。


身体が疲れたときに、糖分を摂取すると元気になるのはこのためなのです。




また、脳の酸素消費量は全身で使う酸素消費量の20〜25%をしめ、その

量は他の臓器と比べると7倍ちかいものとなります。


万が一、事故や病気で脳に酸素が送り込まれないなどの最悪の場合は命に

かかわります。


命が助かっても脳に大きなダメージが残り、脳の発達に大きな支障をきたす

ことにもなるのです。




ヒトの脳のはじまりは、まず妊娠3週目頃に神経系が脳にでき始め、5週目

頃に心臓が動き始めて妊娠2〜4ヶ月頃には脳の原型ができあがります。


7〜9ヶ月になると、見た目は大人の脳と同じ形になります。


出産するときは数多くのニューロン(神経細胞)が脳内にありますが、アポ

トーシスと呼ばれる計画や管理された細胞死により、大人の細胞数のレベル

にまで減ってきます。


男性と女性は性別を決めるために性染色体を1対持っていて、男性ではXY,

女性ではXXとなります。


男性ホルモンのテストステロンが男女の性別を決定することに大きく関与して

います。


脳の発達の過程では、ニューロン(神経細胞)が他のニューロンとくっつき、

複雑なネットワークを作っていくのです。


ニューロン同士がひっつく場所をシナプスと呼びます。2つのニューロンはシ

ナプスを介して、前のニューロンから後のニューロンへ神経伝達物質を使って

情報を送り込むわけです。


積極的に脳を使う学習体験を行うことが、ニューロンのネットワークを広げて、

脳の発達につながっていくのです。




言葉を覚えたり、話したりするときに使う言語野は6歳くらいまでに急速に発達

します。


つまり6歳までは様々な言語(外国語)を覚えることが容易です。



ヒトは言葉を話したり、書くことができます。これは他の動物にはない、前頭葉

が発達している人間だけの高次機能なのです。


しかし、イルカについては脳も大きく賢い動物なので、会話をするといわれてい

ます。


これは、鳴き声や超音波を信号として使ってコミュニケーションをしているだけで

あろうと考えられています。


たしかに、人間の3歳児程度の知能があるといわれてる賢い哺乳類ですが、

やはり人間のほうがずっと賢いということでしょう。



またヒトの成長において、健全な環境で育たなかった場合、脳は正常に発達しま

せん。


例えば、乳幼児のときに抱いてもらえなかったり、遊んでもらえなかったりすると正常

な脳の発育をしなくなります。


今、子供達がすぐにキレルことが社会問題になっていますが、このようなことが原因の

1つだとも考えられています。



ヒトが老化すると脳に変化が現れます。


脳のニューロン(神経細胞)は、生まれてから20歳くらいまでは同じ数なのですが

それ以降は1日に10万個づつ減っていきます。80歳になると約40%減少するの

です。


老化は脳の大きさや重さを減少させるのです。また、痴呆やアルツハイマー病に

かかるとニューロンの数は激減します。


脳は使わないと徐々にニューロンが減っていきますが、脳をよく使うと活性化されて

減っていくニューロンをへらすことができるのです。


常に前向きに学習し、何事においても意欲を持つことで私達は脳の機能低下を

防ぐことができます。












脳と心のハンドブック〜TOP

脳の構造

神経について

脳の働き

脳の発達

記憶のメカニズム

脳の地図

脳と意識

脳の周期

脳内物質

心の場所

心の病

脳の病気


プロフィール

相互リンクについて


健康と美容リンク集1

健康と美容リンク集2

健康と美容リンク集3

健康と美容リンク集4

暮らしと生活リンク集1

暮らしと生活リンク集2

趣味リンク集1

趣味リンク集2

教育と子育てリンク集

ペットリンク集

旅リンク集

スポーツリンク集

お役立ちリンク集1

お役立ちリンク集2

お役立ちリンク集3

ショッピング&ビジネスリンク集1

ショッピング&ビジネスリンク集2

ショッピング&ビジネスリンク集3
Copyright (C) 脳と心のハンドブック All Rights Reserved